更年期障害の鍼灸治療
更年期障害について
「更年期(44~55歳)に現れる多種多様の症候群で、器質的変化に相応しない自律神経失調症を中心とした不定愁訴を収書とする」(日本産科婦人科学会)では定義されています。
更年期障害の症状
- ほてり
- 冷え
- のぼせ
- 抑鬱状態
- イライラ感
- 不安感 etc…
上記のように様々な症状が出現致します。
主な原因
①卵巣機能の低下…卵胞ホルモンの低下により、ホルモン調節をする視床下部も機能失調が起こる。ここに存在する自律神経中枢に影響を及ぼし、自律神経失調症の原因となります。
②社会的・文化的な環境因子…子供の成長の伴う母親の役割の終了、仕事の量やストレスの増加により、精神症状や不定愁訴の原因となります。
③心理的因子…①と②の混在
東洋医学的には…
更年期障害という括りがなく、月経不順や?血による精神的な不安定さに対しての言葉「血の道症」があり、更年期を含めた女性の問題全体をさしています。
治療法
◎現代医学的治療
ホルモン補充療法・薬物療法・漢方・カウンセリングなどがあります。
◎東洋医学的鍼灸治療
更年期に出る様々な愁訴に対して、選穴し、一人一人症状を見ていき、あなたにとって最善の治療をしていきます。
主な証としては2つ考えられます。
肝腎陰虚…ほてり、発汗、眩暈、耳鳴り、膝腰痛、月経過多、閉経、皮膚の乾燥、痒み、便秘、四肢と胸の熱感
脾腎陽虚…ほてり、発汗、顔につやがない、疲労倦怠、四肢の冷え、浮腫、食欲不振、月経問題、軟便、頻尿
鍼灸治療は、患者様ご自身の免疫力や自然治癒力を高める全身治療が中心ですので、薬のような副作用がなく安心です。身体に優しく、アメニティの高い治療であり生涯にわたるQOL(生活の質)の向上や疾病予防にも適しています。
来院のペース、症状改善までの期間について
- 来院ペースの目安
状態によりますが一例として、施術をはじめてから初期のうちは週に1度、もしくは週に1度から2度。
暫くして症状の改善、安定が認められてからは2週に1度…等、間隔をあけての来院ペースが目安となります。また、症状が安定してからも状態が悪化する前に定期的なメディカルチェックをすることをお勧めしております。
- 症状改善までの期間
症状改善の期間については、症状の強さ又は辛さ、発症からから現在に至るまでの期間、日常生活動作や質のレベル、食生活、生活環境による影響などを踏まえ担当施術者が、初回来院時に回答いたします。
施術料金
更年期障害治療
施術時間 約60分 (全身)
7,150円(税込) 捨て鍼代含む
※各コース、初回ご来院時には
初診問診料が別途
1,650円(税込)~3,300円(器質的変化、診断の有無により変動)がかかります。