めまいの鍼灸治療について
医療機関での検査も受けて頂くと、より効果的な治療が可能です。
うつ伏せで背中腰、仰向けで腕や足に鍼灸を施し、血液循環を良くしていきます。それに加え、原因によって使うツボを適宜加えていきます。
めまいとは
めまいは、身体のバランスがとれなくなったときに起きます。
そもそもバランスをとるには、手足、頭がどこの位置にあるか感知するするセンサー、センサーが感知した情報を伝える神経、神経から伝わった情報をまとめる脳、といった連携がとれて初めて可能になります。
これらに異常が生じた時にめまいは起きます。
- 耳が原因
- センサーの役割を担うのが、耳にある三半規管(さんはんきかん)、耳石器(じせきき)と呼ばれるものです。三半規管にはリンパ液があり、耳石器には耳石があります。身体の傾きに合わせ、リンパ液の流れ、耳石の傾きの度合いも変わり、それらの変化が神経によって脳に伝えられます。 ただ、リンパ液が増え浮腫み、或いは、耳石が剥がれ落ちて過度に傾いたりすると、異常な情報が脳に伝えられ“めまい”が生じます。主な治療方法は耳周囲、浮腫みを改善する全身のツボに鍼をする事で、リンパ液の流れを改善します。
- 脳が原因
- 脳は情報処理をする器官です。脳出血、脳梗塞、脳腫瘍、脳血管の循環不全によって情報処理する脳細胞が働かなくなり、めまいが起きます。主な治療方法は頭にある運動区、平衡区とよばれる場所に鍼をします。
- 神経が原因
- 細菌、ウイルスに感染して神経が炎症し、他の神経や脳を圧迫することにより、情報が上手く脳に伝わらず、めまいが起きます。主な治療方法は、免疫力を高めるツボに鍼をします。
- その他の原因
- 糖尿病、不整脈、自律神経失調症、高血圧、低血圧、うつ病などが考えられます。当HPの各項目ページをご覧ください。
治療頻度
始めは週1~2回の施術を行い、日常生活で困る場面が減少するなど症状が安定してきたら、2週間に1回と頻度を変えていきます。
めまいのツボ
セルフケアに使えるものもあります。やり方は指を使って、じんわりと心地よい痛みを感じる程度の圧で、5秒ほど持続します。同じように押していて、痛みが少し引いたと感じたら止め時です。
仮にそういった変化が無くても2、3分で止めましょう。刺激過多になる為です。
また、貼る鍼やお灸をご自身で行うやり方もあります。その際は、施術者にご相談してみてください。
百会(ひゃくえ) | 両耳を結んだ線と眉間から頭のてっぺんを結んだ線が交差する所にあります。 |
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頭臨泣(あたまりんきゅう) | 目から頭に向かって真っすぐ線を引き、前髪の生え際から1cm程の所です。 |
和髎(わりょう) | もみあげの後方と耳たぶの付け根の間。軽く指で触れると、トクトクと脈がうつのが分かります。 |
翳風(えいふう) | 耳たぶの後ろ。大きくくぼんでいる所です。ぐいぐいと押すと痛みが出やすい為、優しく触れてあげると良いです。 |
肩井(けんせい) | 首の後方の根元と肩先の中間。施術は患者の首をつかむようにして、親指で強めにもみ押すようにします。患者様が自身で指圧する場合は、右手を使って左肩、左手を使って右肩を片方ずつ押します。このツボはお灸をしても効果的です。 |
風池(ふうち) | 首の後ろ髪の生え際で、2本の太い筋肉の両外側をわずかに離れたくぼみのあたり。 |
来院のペース、症状改善までの期間について
- 来院ペースの目安
状態によりますが一例として、施術をはじめてから初期のうちは週に1度、もしくは週に1度から2度。
暫くして症状の改善、安定が認められてからは2週に1度…等、間隔をあけての来院ペースが目安となります。また、症状が安定してからも状態が悪化する前に定期的なメディカルチェックをすることをお勧めしております。
- 症状改善までの期間
症状改善の期間については、症状の強さ又は辛さ、発症からから現在に至るまでの期間、日常生活動作や質のレベル、食生活、生活環境による影響などを踏まえ担当施術者が、初回来院時に回答いたします。
辛いめまいを抑え、平穏な日常生活を送りたい方へ。
施術時間 約60分 7,150円(税込)捨て鍼代含む
【めまいの鍼灸治療】は
施術時間 約30分 4,840円(税込)捨て鍼代含む からご案内しております。
※尚、初回ご来院時には初診問診料が別途1,650円(税込)がかかります。