小脳性失調について
小脳性失調は、小脳の萎縮によりさまざまな症状を引き起こす難病です。障害の程度により、重症度の分類が異なります。月島鍼灸院では、重症度に応じた治療を行なうことによって、改善を目指していただくことが可能です。できるだけ症状の軽いうちに、ご相談いただくことをお薦めいたします。
厚生省の重症度分類
- Ⅰ度(微度):独立歩行
- Ⅱ度(軽度):随時補助・介助歩行
- Ⅲ度(中等度):常時歩行・介助歩行、伝い歩行
- Ⅳ度(重度):歩行不能・車椅子移動
- Ⅴ度(極度):臥床状態
治療上の注意点
疲労しやすいので適度な休憩を挟む
失調症への運動療法手技の項目、作用機序
視覚の代償Frenkel体操(脊髄性失調に有効)
- 視覚的な注意の集中……軌道、足元の見える位置で行う
- 一定のスピードで行う…遅い(難)⇒早い(易)
- 難易度の低いものから…単関節⇒多関節
固有感覚情報 重鎮、緊迫帯、PNF(圧迫・関節覚)
- 筋紡錘から小脳への求心性入力を増強
- 重鎮、緊迫帯共に安定部位を探す(補装具・歩行器での安定も可)
- PNF 拮抗筋の不均衡と等尺性収縮に異常=リズム固定が必要
不安定な器具を用いる 靭帯など関節周囲組織にも固有感覚情報伝達 可
- 立位保持……内・外反を水平位で
- co-contraction……重心の偏位に抗して水平に
- 目的以外の外カ……骨盤を押し引き
- 健側下肢で追跡……膝はやや屈曲(伸展ロック×)
小脳症状
- 四肢の協調性障害
- 平行障害
- 筋緊張低下
- 測定障害
- 運動分角
- 企図振戦
- 言語障害
- 眼振
施術料金
小脳性失調治療
施術時間 約60分 (全身)
7,150円(税込) 捨て鍼代含む
※なお、初回ご来院時には初診問診料が別途1,650円(税込)がかかります。