捻挫について
捻挫(ねんざ)とは
関節をつくる骨と骨を連結する靭帯や関節包(かんせつほう)などの軟部組織、軟骨が損傷することをいいます。
靭帯、関節包損傷の重症度
- 軽度
- 靭帯繊維の微小損傷、痛み、腫れ、機能障害も少なく、関節の不安定性も無い。
- 中度
- 靭帯の部分断裂があり、関節の不安定性が認められ、機能障害もある。
- 重度
- 靭帯の完全断裂であり、関節の不安定性が大きく、機能障害も高度である。
捻挫を早期に治すために、ご自分でできる応急処置
捻挫は、首、肩、腰、肘、手首、股関節、膝などありとあらゆる関節に起こります。
ここでは日常的にみられる外傷のひとつであり、米国では1日23,000件の発生があると言われている足首の捻挫の応急処置を説明します。
捻挫をした直後は、冷やすことが大切。
セルフケアで足首の捻挫を早く治す方法として受傷直後は冷やします。
捻挫を冷やす効果としては、組織内圧の上昇の原因となる出血、炎症を最小限に抑えます。
また、冷やす期間について聞かれることが多いのですが、最低3日間はしっかりアイシングをして下さい。1時間に1回10分~15分を行い、熱を持っていたら何度も行って下さい。
それ以上長い時間行うと凍傷になる恐れがあるので気をつけて下さい。
また、腫れが出ないように寝る時や横になる時は、タオルや枕をふくらはぎの下に入れて足を高くしておきます。
捻挫の治療で最も大切なことは
損傷した靭帯同士を密着した状態にしておくことです。
なぜなら、損傷した靭帯同士を修復させるために浸出液という接着材のようなものがでてきても、靭帯同士が密着していないといつもまでも繋ぎ止められません。
仮に、繋がっても靭帯が引き延ばされたままなので、グラグラしたり、緩んだままの靭帯になってしまう為、足関節で踏ん張ったり、踏み外したりした際に簡単に再受傷してしまいます。
どうしても動かなくてはいけない時は、損傷の程度にもよりますが、捻挫した足首を包帯、テーピング、サポーターなどで必ず固定して下さい。
固定もきつすぎたり、緩すぎたりすると、血行不良や固定力が弱く、かえって痛みが強くなってしまう事もあるので、骨折、脱臼、捻挫、軟部組織損傷の専門家がいる病院や整骨院で一度みてもらうことが、後遺症を残さず捻挫を早く治す近道です。
ケガをした際の応急処置方法として基本となっているのが“RICE(ライス)”といわれる処置方法です。
受傷直後にRICE療法を行う事でケガの回復が早くなるという報告もあり、プロのスポーツ界ではすでに普及が進んでいます。
捻挫は受傷した方の10人中8~9人が再発した事があり、癖になりやすい外傷です。
痛みがある程度ひいたら、リハビリやストレッチで足首周りや、その周囲の筋肉を柔らかくしながら強化することが必要です。
月島治療院では、怪我の治療から再発予防などのケアまでみていきます。
また、ご要望や、必要に応じて鍼灸治療、カイロプラティック、骨盤矯正など様々な治療プランがありますので安心してご相談下さい。